2016.06.06 Monday
オリジナルデザインのスパニッシュチェアの修理のお話。座面編(その2)
前回のスパニッシュチェアの座面の続きです。
今回はベルト部分の修理を進めていきます。
<Before>
革のオイル不足と長年の使用により、ベルトが千切れてしまっています。
スパニッシュチェアのベルトは負荷が掛かりやすく、痛みが激しくなりがちです。
こちらも修理前ですが、まだ千切れるまでには至っておりません。
ですが、革一枚で作られているため、今後破損してしまう可能性が大きいです。
今回はすべてのベルトを新しく作り直すことなりました。
<After>
こちらが新しいベルトです。
もともとの革の色、雰囲気に合わせて革を選び、作りました。
3枚の革を重ね、強度を持たせてあります。
次に両端を繋ぐベルトのお話。
<Before>
表側 裏側
ベルトには今のところ目立ったダメージはありません。しかし、こちらも革1枚で作られていました。
補強のため、裏から革を一枚貼りつけます。
<After>裏革を貼ったベルトです。
依頼品は特殊なカシメで留めてあったため、違和感の無いようカシメを加工して完成です。
座面の修理完成です。
ただ修理すればいいというわけではなく、依頼品の雰囲気を壊さないよう、このスパニッシュチェアを製作された方のことなど考えながら大切に作業させていただきました。
修理とはすべてを交換すればよいというわけではありません。持ち主の愛着のある革モノたちを別人にすることなく、出来る限り生かしこれからも長く一緒に居られるようにすることが大切と考えています。
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