Shujiworksリペア工房の修理に関わるあれやこれ
モノづくりをしている自分がする修理の意味。
モノを直して使い続けること と
モノを直して生きること。
永い目を持ち、小さくて大したことを知るそんな修理が
したいのです。

2016.04.25 Monday

スパニッシュチェアのお話。2016

JUGEMテーマ:修理

今回の修理は、Nさまのスパニッシュチェアです。

これでNさまのスパニッシュチェアは3つ目となります。


修理品をお預かりし現状を確認します。

<Before>


ベルト部分が2ケ所千切れてしまっています。

長年の使用により、オイル不足で革が乾燥し,負荷がかかるところが破れてしまったと考えられます。



スパニッシュチェアの裏側です。


折れ曲がっている部分が体重を支える重要な部分。オリジナルは革一枚のみ。表面の革にひび割れあり。

現状の段階では裏面に破れなどのトラブルは起きていませんが、
表面のひび割れが進行し、今後内側にまで割れが進む可能性があります。

大切にされているスパニッシュチェア。これからも末永く生活の一部として使用できるようにオリジナルの良さを保ちつつ補強します。




<After>


ベルトの付け根部分まで乾燥が進んでいたため、ベルト製作は付け根部分を少し超えたところから製作します。

新しいベルトは裏革も張り合わせ強度を増します。オリジナルに近いベルトを製作することは可能ですが、今回もNさまのご希望でベルトはキャメル色です。


こちら修理後の内側です。




薄くよく揉んでしなやかにした革を生地部分からベルト部分にまで張り合わせ補強しました。

表の革の折り癖に沿って裏革を貼るので、表側(オリジナル部分)の負担を少なくし、違和感のない自然な仕上がりにします。



付属のベルトを取り付け、完成です。

これからも永く使っていただける直してもらったスパニッシュチェア☆

同じ方からのご依頼で3つ修理いたしましたが、同時期に購入したにも関わらず修理部分が同じじゃないところが面白いですね。

座り方や、設置されている場所にも寄るのでしょうか。







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2016.04.25 Monday

革パンの修理のお話

JUGEMテーマ:修理
今回は革パンの修理?のお話です。

なぜ?か。

それはベルトループを直すのではなく、裾の一部を詰めそして詰めた部分を使用しベルトループを製作するからなのです。

始めはこんな感じです。

<Before>


こちら修理前の拡大図。

見ると、取れてしまったベルトループを修理された跡がありました。

外れかかったベルトループを手で縫って使用されていた感じです。

修理をすると修理履歴が見て取れるのでそれも修理の面白さのひとつです。




この革パンの裾はほぼ切りっぱなし作りのため、裾詰めは安易にすることができました。

切る → 縫われている部分がほつれないように補強も兼ねて縫い直す。

以上の工程でした。

詰めた裾の縫い糸を外し、その裾の革を使用しベルトループを作ります。

補強をし、より頑丈なベルトループを目指します。

ベルトループつけ直しに伴い、ベルトループの幅も広くしました。

そして製作したベルトループを革パンに取り付けます。5か所分。




<After>


新しいベルトループ製作し、革パンの縫いつける部分も補強しつつ縫い留めました。

幅広のベルトを通せるようにループを長くしてあります。

無事に修理完了です。 



お気に入りのモノ、思い入れのあるモノを直しながら出来る限り使う。

その気持ちをお手伝いでき嬉しくもあり、また修理をする意味を見出すことができます。

これからも誠心誠意、修理していきます。








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2016.04.10 Sunday

鞄の修理のお話

JUGEMテーマ:修理

久しぶりの更新です。


今回は、壊れたファスナーを外し、新たにファスナーを取り付ける修理です。

こちらの画像、少しわかりづらいですが…
<Before>

鞄の口のファスナーが壊れてしまい、ファスナーが閉まらなくなったものです。パカっと開いております。

表革、裏地を傷つけないように、壊れたファスナーを外しました。



<After>

新しいファスナー取り付けました。

縫われている箇所以外に新たな縫い穴を開けると、穴の間隔が狭くなり、または穴が繋がってしまい切れる原因となってしまいます。

なので、もともとの縫い目に、一針ずつミシン針を落として縫っていきました。




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